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- 田中水力について




田中水力の前身である田中水力機械製作所は1932年、発電用水車の改造修理の専門会社として設立されました。以来80年以上に渡り、発電用水車の専門メーカーとして小水力発電分野において着実に事業を継続してきた会社です。創業者・田中茂は東京電燈株式会社(東京電力の前身)に入社後独立し、事業をスタート。保守・修理のみならず、設計・製造・設置まで事業を拡げ、バルブ1本から自作したと伝えられています。
また、水車には回転数を一定に保つための「調速機」と呼ばれる重要な装置があります。現在、どの水車にも当たり前にある調速機を最初に開発したのも田中茂です。以降、日本の水車の歴史は当社の歴史と重なり、小水力発電業界で知らぬ者のない企業として歩んできました。
田中水力が創り出すのは、5000kW以下の小規模水力発電プラント。このクラスの水力発電プラントでは国内トップクラスのシェアを誇り、フィリピン、バヌアツ、カンボジア、マレーシアなど日本以外でも稼働しています。
流れる水を利用してランナと呼ばれる羽根車を回転させ、水の位置エネルギーを電気エネルギーに変える水力発電は、CO2を発生させないクリーンなエネルギーとして、近年注目を集めています。しかもダム建設が必要な大規模水力発電プラントは環境破壊と莫大な建設コストが社会問題になりましたが、小規模水力発電は流れる水とある程度の設置スペースさえあれば、どこでも電気を生み出すことが可能。河川が多く水資源が豊富にあることに着目し、小規模水力発電に興味を示す自治体や企業も増えています。
東日本大震災以降、国も再生可能エネルギーの導入促進に力を入れており、小規模水力発電にも固定価格買取制度(FIT)を適用。新たな売電事業のフィールドが広がりつつあります。